2smile







久保田健作 氏から待望の新譜が届いた。









その名も







「六弦」 〜むげん〜



















アーティストの方々が、





割合とよく使う表現に、





「原点回帰」





という言葉があるのは周知の通り。









しかし







これほどに







「原点回帰」という言葉がしっくりとくるアルバムもなかなかに爽快である。















「アコースティック作品にしたい」







久保田 氏はこの新譜のコンセプトの1つにそれを掲げた。







まさにそのコンセプト通り







余計な装飾が一切ない、







唄声





アコースティックギター





カフォン







という、





3つの素材の輪郭がこれほどまでにストレートに、良い意味で素材のままさらけ出された作品もそう多くはあるまい。







これは







自分たちの楽曲に対してはもちろん、



演奏技術、



そしてメンバー同士の阿吽の呼吸に対する



確固たる自信と自負、そしてプライドがなければ簡単に真似できることではない。







なぜなら、





素材がシンプルな分







その素材のどれか1つでもイマイチなら、それが露骨に作品のクオリティに直結してしまうからである。









そういう意味では、





聴く者を唸らせるに十分足る、







そして12年間という軌跡が持つ説得力に圧倒されるアルバムに仕上がっていると





感嘆の思いを持ったことをここに記しておく。











さすが







の一言である。







また、





今回の曲構成も特筆すべきであろう。









「永利健司 氏のカラーを強く打ち出したい」





今回のアルバムの最大のコンセプトであると、久保田健作 氏は言う。









なるほど。









確かに





テイストが





今までの2smileのアルバムとどこか違うのが伝わってくるのである。







永利健司 氏の世界観が強く込められているアルバムという新鮮さは、





2smileというアーティストのキャパシティーの広さを改めてこの僕に認識させてくれた。















そして、このアルバムの最後には







遠く南方に旅立った仲間に向けた







「遠くの町まで行く君へ」











という楽曲で締めくくられている。











そこはやはり久保田健作 氏である。







仲間への楽曲で締めるという演出が

なんともカッコイイではあるまいか。









その南方の旅人はこれを聴き

何を思ったであろうか。







推察するに





この「六弦」という作品に、



2smileの新たな可能性の



「無限」さを感じたであろうことは



想像に難くない。











と記して、







僕は今日このブログの筆をおろすことにする。







素敵な新譜をありがとう!



2smile☆





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